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2011年08月

為替相場の動きとこれからの危機管理

日本のみなさん、こんにちは。

先日からのドル安・円高の傾向は一層進みそうです。

来年はアメリカの大統領選挙があります。共和党の動きも活発化しています。

ですが、なぜドルが売られるのでしょうか。アメリカの財政の問題がキーです。政権が変わってもこの問題に大して根本的な手術をしない限りは流れは変わらないでしょう。


イギリスではオリンピックが開催されます。ですが、暴動が発生しています。とても開催国とは思えない状況になっています。

これは労働党政権が税金の無駄遣いをしたことに遠因があるといえます。

結果として働かない国民が増え、国力が落ちてしまうのです。税収も落ちます。だから十分な予算がとれません。

アメリカも日本も同様のことを行っていますので、イギリスと同じことが起きないとは言い切れません。

日本は震災で体力が落ちていますが、なぜか円が買われるのはこうした要因について相対的な選択肢として残っただけです。


その結果は日本の企業の体力を弱めることとなります。


企業・国家の危機管理はより高度なレベルへと移行しつつあります。


私はそうした企業トップからの依頼を受け、そして政府機関からの依頼を受け、毎日が忙しくなっています。
残念ながら日本からの依頼はありません。

危機管理の認識がどうも「地震」などの物理的被害への備えに目が向いているようです。


ですが、新たな脅威が近づいて来ています。

世界の企業はそうした視点から物事を考え、予防します。

その脅威とは「中国の成長が停滞期に入る」ということです。これは大きな不安定要素です。

中国は近い将来、数年以内に内政のコントロール不能な状態になる危険性があります。

投資も、消費も、生産も、リスクを伴ったものとなるでしょう。ですからそのマーケットを過大評価したり、依存度を高めることは企業のリスクを増大させることになります。

これは中国国民自身も自己防衛をしていく必要がある、ということです。

中国はある意味でユーゴスラビアです

中国には多くの民族・言語・宗教が存在します。

これは多くの国境・共和国・民族・言語・宗教が入り組んでいたユーゴスラビアと似ています。

今、中国は民族主義が台頭しようとしています。これはネットの力が大きいと思われます。

もっとも人口が一番多いのは漢民族であり、経済的にも漢民族を抜きにして独立国家が維持できる状況でないことは明白です。

他方、ユーゴスラビアは民族が拮抗しており、第二次対戦中は相互に殺し合いを行っていました。

これを全てナチスのせいにして、上手くまとめたのがチトー大統領です。

彼は、ソ連のスターリンに喧嘩を売りました。そして独自の社会主義路線を、非同盟路線を歩んだのです。

ユーゴスラビアは一党独裁ではありませんでした。他の政党がありました。またマスコミによる体制批判も可能でした、

唯一、そうではなかったのが「民族主義の弾圧」です。体制批判を容認する一方で、国家がバラバラになるらないように苦心していたのです。もっともチトーがいたからまとまっていた、という面もあります。


が、彼の死後、結局ユーゴスラビアは内戦となり、バラバラになりました。そもそも国家としてひとつになることに無理ある地域だったのですから自然な結果でしょう。

現在の中国はどうでしょうか?

比較すると面白いのですが、まずはチトーのような尊敬される指導者がいません。

また全てが弾圧・統制です。これは政治オペレーションが下手な証明です。

中国がまたそう遠くない時期に昔のような内戦状態になる可能性が充分にあります。
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